2019年08月20日

フラメンコでの作曲法

 あまり書きたくないというか、書きようがないというのが正直なところですが、コメント欄で約束した以上最低限のことは書いてみたいと思います。
ひと口に作曲法といっても、当然ながらジャンルによっても、作曲者によっても様々だろうと思います。
以下に書き記すことは、あくまでも私の知っていることだけ、と思ってください。

フラメンコでは、まずファルセータを作り、それらをイメージや気分で順列組合せ?を工夫し、考えながら曲としてまとめていく、というのが最もホピュラーな作り方になるかと思います。
もちろん中にはモーツァルト氏のように、曲の頭から順序良く作る人もいるようです。といっても、直接モーツァルト氏に訊いたわけではありませんが‥‥(^-^;

では、ファルセータをどのように作っていくか‥‥ということですが、大きく3通りに分けられるようです。
1.リズムから作る
2.閃いた音、短いフレーズを発展、そしてアレンジして作る
3.好きなファルセータを自分流にアレンジして作る。

1.は‥‥
舞踊伴奏をしている時に、"ふとした瞬間"の踊り手さんの動きのリズム、サパテオのリズムに"ある種の閃き"を感じ、それらに音程を付ける感じで作ることがあります。特にブレリアスやアレグリアスなどのリズムモノの場合ですが‥‥。
カンテ伴奏の時にも、唄い手さんのメリスマの中に"ある種の閃き"を感じて"ファルセータの種"ができる場合もあります。
また、頭の中で基本的なリズムを鳴らしている時に、"ふとした瞬間"に面白いリズムが聞こえてくる時もあるようです。
特に、パーカッション的に遊んでいる時に閃くことがあるようです。

2.は‥‥
やはり、"ふとした瞬間"に思いついた音、気になる音列を"ファルセータの種"と感じて作ることもあります。
これは、単音の時もあるし、複数の音がメロディーっぽく頭の中に響く時もあります。
これらの音の断片を徐々に膨らませて作る場合も多いようです。

3.は‥‥
自分の気に入った曲やファルセータを何度も弾いているうちに、徐々に変化させていく感じで作っていきます。
ちなみに、この場合、他人のフレーズを勝手に"いじって"変えてオリジナル化するので、私はこれをオリジナルとは言わず"イジリナル"と呼んでいます(^-^;。

例外的に、スペインの詩を、ちょっと大げさ気味に朗読しているうちに、メロディーやリズムが聞こえてくる時もあります。
一般的な歌の作り方に似ているかもしれませんね。

なお、クラシックやジャズの理論を勉強するのも悪くありませんが、なるべくたくさんの音楽を聞いて"ファルセータの種"を頭や心の中に蓄えることに時間を割いた方が良い、と言われています。
といっても、最低限の基本的な音楽の知識、初歩的な理論は知っておいた方が有利になると思います。特に、アレンジの時に武器になるようです。

この"ふとした瞬間"そして"ファルセータの種"というのがクセモノなのですが、大げさに言えば"天の声、神の啓示"ということにもなるんでしょうかネ‥‥!?
いずれにしても、作曲の第一歩で絶対に必要なことは"閃き"のようです。
その為にも、音楽の前では謙虚で冷静で、そして集中している状態でいなければ、せっかく音が鳴っていたとしても聴き取れない、感じ取れない状況になってしまうようです。感度の良いアンテナを全方向に向けておく、ということになるようです。

どうでしょうか‥‥!?
具体的に譜例を挙げて説明したら、ちょっとした本になってしまいますので、概略だけ書いてみました。
試行錯誤をお願いします。

【フラメンコ処方箋の最新記事】
posted by 羊飼い at 16:48| Comment(2) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋
この記事へのコメント
作曲についての説明、ありがとうございます。
とても参考になりました。
昔、ピアノを少し習った時に先生から音楽理論の初歩的な説明を受けていたのですが、あまり注意深く聞いていませんでした。今更ながら悔いています。
それと、気づきとか閃きについてですが、多少はあるように思うのですが、何か良い訓練法などご存知でしたら教えていただけたら、と思います。
図々しいお願いになってしまうんでしょうね。
よろしくお願いします。
Posted by 澤田信夫 at 2019年08月21日 11:35
そうですか、ピアノをやっていたんですか!? 良いですね〜!!
オルガンなどと違ってピアノの指遣いは、ギターに活かせますからね。

"閃き"・"気づき"の訓練方ですか‥‥??
私は信頼できる宗教家に瞑想を教えてもらってから、感覚が変わった気がします。でも、これはあまり一般的ではないかもしれません。

数少ない信頼できる某先輩ギタリストが行っていた方法をひとつ紹介しましょう。
それは、"やや小さめの音量"で、ひとつひとつの音・音の表情をハッキリと聴き取る訓練、です。
スピーカーでもヘッドホンでも良いので、"やや小さめの音量"で聴くというのがコツだそうです。音に対する集中力の訓練ということのようです。
"大きな音で聴いていたら心も頭も耳もバカになるだけだ!!"と言っていました。御意!!
ちなみに、1時間程度で止めた方が良いようです。

私も真似していましたが、ちょっとした音の響き具合の変化も聴き取れるようになったようです。"気づき"の第一段階、ですね。
こんなことだけでも続けているうちに、聴いているだけでビデオを見ているように、左手の位置、移動の仕方、指遣い、そして演奏者の気分までも感じ取れるになってきました。でも、錯覚かもしれませんが‥‥(^-^;
しかし、耳コピが格段に楽になったことは事実です(^^♪
ヒマな時にでも"修行"という心構え?でお試しください。
運が良ければ"閃き"にも連動していく、かもしれません。
Posted by 羊飼い at 2019年08月21日 16:20
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