2018年08月13日

Niño Ricardo氏のソレア

 久々にNiño Ricardo氏の動画を観てみた。
何度見ても素晴らしいと感じてしまう。

氏に初めてお会いしたのが1970年の夏だった。氏が亡くなる2年前だったのが信じられない‥‥。
某ギター製作家から教えられた、というか紹介された日本人ギタリストのOさんが、リカルド氏のレッスンを受けているとのこと。そこで、了解を得てレッスンを見学に行ったのが初めての出会いだった。

気配を消して?レッスンの邪魔にならないように静かに息を殺して見学していたことを思い出す。
その時に、氏の写真が大きく掲載されている現代ギター誌を持参したのだが、嬉しそうに眺めてサインをしてくれた。

それから何日が経ったのだろう‥‥??。
唄い手の修行中のヒターノの友人の引っ越しを手伝っていた時のことだ。勿論夜中と言うか夜明け近くの時間帯なのだが、そのヒターノと他の友人数名と私で、粗末なタンスやベッドなどの家財道具を運んでいる時に、偶然にもリカルド氏とバッタリ。どうやらハシゴ酒の途中だったようだ。
その時、私たちの様子を見た氏に“お前さんはドロボーしなくてはならないほど金に困っているのか!?”と怒鳴られてしまった。
慌てた友人が“いやいや、今オレの引っ越しを手伝ったもらっている最中なんだ。けしてドロボーなんかじゃないよ!!”という説明に、氏も納得してくれた。
“いつ終わりそうだね!? 終わったらXXXのバルに来なさい。待ってるから‥‥”というお言葉。何か嫌な予感がした‥‥。

小一時間して引っ越しが終わり、どうしようかと考えていたところ、そのヒターノの友人が、“オマエ、リカルドが呼んでいるんだから、絶対に行った方が良いよ。オレも付いていってあげるから‥‥”ということで指定されたバルに行った。

“オ〜ッ、来たか!!”と私たち二人を迎えてくれた氏だった。
いろいろと話をしていると途中で氏が“ところで、なんでお前さんは私のところにギターを習いに来ないのかね!?”という質問を受けてしまった。ウソを言っても仕方がないので“ハイッ!習いに伺いたいのですが‥お金が無いんです”と正直に言ったところ、“なんだ、そんなことか。じゃ〜孫の世話を1時間してくれたら、1時間レッスンしてあげよう!!”という信じがたいお言葉をいただいた。即答したことは言うまでもない。
ということで、事前に連絡をして、氏の都合の良い時の不定期なレッスンが始まった。ラッキー!!(^^ゞ

ところで、この動画、ちょっと見づらいのですが、数少ない氏の演奏動画ですので、有り難く鑑賞させていただきましょう。
氏の表現を感じることはもちろんですが、pやラスゲアード、そしてアルペジオやトレモロなどの基本を見られると思います。
心してじっくりと鑑賞してください。

しかし、今のフラメンコ、特に日本ではなんでもかんでも情感過多でゆっくりと弾く傾向が強く感じられるような気がします。そんな演奏ばかりしていては、技術が乏しくて弾けないからだ、と思われてしまいますね。
好みは別としても、ソレアもこのくらいのテンポで“サラッ”と弾けなくては、今のフラメンコはとても弾けないと考えましょう!!

しかし、氏の生音には凄みがありました。


posted by 羊飼い at 16:36| Comment(0) | TrackBack(0) | タマ〜に書く日記

2018年08月12日

久しぶりにムラムラしてきた‥‥

 昨日リンクしたJose Manuel Canto Viñas(ホセ・マヌエル・カント・ビーニャス)さんによる『La Catedral_大聖堂』の演奏動画、いかがだったでしょうか!?
FaceBookでもシェアしたのですが、感想などのメールやメッセージが結構届きました。
私自身も、久しぶりにムラムラしてきた、というか、昔を思い出して再チャレンジしてみたくなった次第です。

この曲を練習していたのは、たぶん30年位前だったような気がする。
ギター馬鹿の知人からバリオス・マンゴレ氏の曲集を渡され、“この中の大聖堂って曲、弾けるかな〜!?”と突然尋ねられ、“知らないから弾けない!!。それにクラシックでしょ!?興味ない。”と返答したところ、“やっぱ、弾けないんだ〜!!”と、半ばバカにしているような発言にムカついた馬鹿な私は、他の仕事の合間に猛練習してしまった‥‥バカですね〜(-_-;)

それから2週間後、そのギター馬鹿を呼び寄せて、目の前で弾いてやったのだが“うん、音は出ているようだけど、もっと速く弾けない!?”と無茶振りされて、結局ブレリアス調で弾かされることになってしまった。

その当時は、まだ私もそこそこ若かったということもあり“ただのアルペジオの練習曲みたいで面白くない”という印象しか無かった。音楽が解っていなかったんですね、恥ずかしい限りです(^^ゞ

その後、ふとしたきっかけで聴いた、あの真の天才山下和仁氏の大聖堂が、それまでの私の解釈をことごとく覆してくれたのだ。“大聖堂という曲、う〜ん、そうだったんだ〜‥‥”と深く反省。

それからウン十年後、このホセ・マヌエルさんの大聖堂に出会ったという次第。
もちろん山下さんと比較することは不可能だし意味のないことなのだが、この曲の素晴らしさを再認識させてくれたことに変わりはない。

‥‥ということで、譜面庫?を探してみたら、大聖堂の譜面が出てきた。
いつ購入したのか覚えていないが、とにかく発見。でも、ちょっとアレンジの異なる譜面も一緒に出てきた。
どちらの譜面で練習するか‥‥考え中‥‥。

いずれにしても、今年中には弾けるようにしたいと思っている。
何しろ歳なので若い時のように2週間で弾けるようにはならないと思う。
あくまでも趣味、ということで練習するつもりです。
できれば、音の響きを豊かに、そして当然 por buleria で弾けるようにするつもりです。
或る意味、Impetuのような感じで弾きたいと思っている、
さて、どうなることやら‥‥(^^ゞ


posted by 羊飼い at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | タマ〜に書く日記

2018年08月11日

素晴らしい‥‥!!

 FaceBookで見つけた素晴らしい演奏動画をご紹介します。
Jose Manuel Canto Viñas(ホセ・マヌエル・カント・ビーニャス)さんの演奏によるAgustín Barrios Mangoré(アグスティン・バリオス・マンゴレ)氏作曲の『La Catedral_大聖堂』の第3楽章、です。

バリオス氏は1885年パラグアイで生まれ、自国のフォルクローレを聴いたことが、音楽家としての目覚めだったそうです。その後、演奏家としてだけではなく、作曲家としても才能を目覚めさせた、とのことです。

多くのフラメンコ関係者たち?がこの曲をフラメンコとして弾いているようですが、悪い意味での“頭乗り”の演奏や技術不足な演奏が多く、つまらない演奏ばかりでした。
しかし、このホセ・マヌエルさんの演奏は、技術もさることながら、イントネーションやキメがフラメンコになっています。素晴らしい!! 見習いたいものです。

さらに驚くことは、ホセ・マヌエルさんはプロではありません。素晴らしい!!
ちょっとしたコツ?をしっかりと自分のものにされているようです。素晴らしい!!
失礼ながら‥‥そんなにお若くはないと思います。
しかし、技術の安定感、ギターを響かせる技、更にフラメンコに対する愛情の深さと人間味に溢れた演奏だと思います。素晴らしい!!

思うに、真剣に丁寧に練習していれば、このホセ・マヌエルさんのような演奏は、誰にでもできると思います。
ただ、性格・人間性に問題があると、不可能かもしれませんね。
というか、性格・感受性なども才能・適正に含まれる、と某師匠が常々言っていました。正解だと思います。

しかし、日本にもホセ・マヌエルさんのようなアマチュアが増えて欲しいですね。
どんなものでしょうか‥‥!?


posted by 羊飼い at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | タマ〜に書く日記