2017年07月15日

iとmによるトレモロ練習

 今回はiとmによるトレモロ練習を課題として考えてみることにします。
目的としてはアルペジオの動きを軽やかに、そしてハッキリとした綺麗な響きを得ること、ということです。

更にオマケとして、ピカードが弾きやすくなり、スピードアップの効果も期待できる、という優れモノの練習です。
ただし、しつこくて恐縮ですが、ただ音が出せればokということではありませんので、念のため‥‥。


では、譜面を見ながら読んで、そして音を出してみてください。

tremolo por im.jpg

1.
 クラシック風の4連符のトレモロですが、右手はp-i-m-iという指使いで弾きます。
pは軽いアポヤンドで弾いてください。アルアイレでは効果がほとんどなくなってしまうでしょう。
弾きづらく感じる場合は、imの力の使い方が良くない、と判断できます。

リラックスした状態で、爪だけが動いている‥‥みたいなイメージで弾いてみてください。

初めはゆっくりで良いのですが、効果が出てくるのは♩=100位からでしょうね。
このテンポを最低20〜30秒くらい維持して弾き続けるとpimの力の使われ方、動き方が自然と修正される‥‥かもしれません(^^ゞ。
騙されたと思ってチャレンジしてください、きっと後悔することになると思います‥‥なんてことは、ありません!!

なお、♩=100位のテンポで出来ない場合には、基本が理解できていない、と判断してください。

2.
1.のバリエーションです。
弾く弦が異なりますが、1.の場合と力の使われ方・指の動きが何ら変わりなく弾けることを目指してください。

しつこく書きますが、音を出す練習ではなく“正しい力の使われ方と自然な動き”を探りながら修正、そして維持することが目的ですので、お忘れなく!!

3.
 これは応用例の一つとして挙げてみました。ファルーカ、の一部です。pの弦の変化に惑わされることなくimが“流れるように”動いて音が響く‥‥というイメージを持ち続けて練習してください。
途切れ途切れのトレモロになりやすいと思いますが、それは力の使い方がヘン!だからでしょう。

また、スピードが出ない場合は、力の伝達がオカシイ可能性があります。
どうすれば良いか!?‥‥試行錯誤するか、きちんと細かい部分まで音が出ている人を見つけて教えてもらってください。
このiとmによるトレモロ練習を繰り返して楽に弾けるようになると、アルペジオやビカードがすらすらと弾けるようになります。


これを元にして、様々にバリエーションの練習方法がありますが、キリが無いので割愛させていただきます。
興味を持った方は、いろいろなバリエーションを考えて練習してみてください。
今まで弾けなかったところが、ウソみたいに弾けることに気が付くはずです。

幸運を祈ります!!


posted by 羊飼い at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2017年07月08日

iの動き-1

何ともヘンなタイトルになってしまいました。
この練習の目的は、テンポやリズムに対してのiの動きとスピード、について考えてもらうことです。
音を出すことが目的ではありませんので予めご承知おきください。
ただ、↑iで音が出せればOKというのは、ごくごく初心者レベルの話であって、iを使ってリズムを弾く時には、ちょっとしたことを考え、経験して、そして実践する必要があります。
まずは譜面を見ながら実際に音を出してチェックしてみてください。

i-1.jpg
1.
 iだけによるブレリアの1コンパスです。
別に難しくもナントモありませんが、注意点としては、↑iのたびに、いちいち前腕が上下しないように気を付けてください。
弾きづらくなるばかりではなく、コンパス的にも1拍づつ“と切れた感じ方”になってしまうからです。
百歩譲って、前腕が動いて良いのはゴルペのある拍だけ、です。

2.
 1拍半づつのリズムです。というか、6/8と考えましょう。
また、3拍子の中に2拍子が同時進行している、ということを感じながら弾くようにすると良いことがあるかも、です。
難しく言えばポリリズム、ということになるんでしょうね‥‥1?

3.
さて、ここから本題に入ります。
これは2.のバリエーションなのですが、小節後半の↑iの直前に×(ゴルペ)が入っています。
何気に弾いてみてください。もし、メトロノームを持っている人は♩=200くらいで弾いてみることをお勧めします。というのも、あまり遅いテンポでは違いが分かりづらくなる恐れがあるから、です。

ちなみに、ここでも“↑iのたびに、いちいち前腕が上下しない”という鉄則は守ってください。
でないと、練習になりませんから‥‥。

1拍目の↑iと、ゴルペ直後の↑iでは、iの動く速さに違いがあることが実感できるでしょうか!?
もし、全部同じ速度で↑iが動いてしまっては、テンポの乱れ、リズムのずれ、そしてコンパスの流れを阻害してしまう、ということなのです。

これが理解できると、最も基本的な弾き方の一例である1.でも、ゴルペのある拍の↑iの動く速さが、他の拍での↑iとは違っているはずです。でないと、リズムは弾けてもコンパスは弾けない‥‥ということになってしまうのです。
しつこくて恐縮ですが、今回の目的は“テンポやリズムによって、或いは弾き方によって指の動く速度が異なる”ということを理解・実感してもらうことなのです。

ところで、この3.が弾きづらく感じる人は、言いづらいのですが‥‥初心者の域を出ていない、と判断してください。“いつもは、かなりのレベルの曲を弾いているんだ!!”と自分では思っていても、弾き切れていないということに“気が付いていないだけ”という可能性がある、と思ってください。
つまり、弾いている、或いは弾けている“つもりの世界の住人”になっている可能性があるということです。怖いですね〜!!

4.
これは2.や3.のような6/8ではなく、3/4の感じですね。
ここでも1拍目の↑iと2拍目の裏の↓i、そして3拍目の↑iの動く速度が異なることを実感してください。
同じ速度で動いているうちは、いわゆるコンパス感は表現できません。ここは謙虚になる必要があるようです。

ちなみに、速い速度で指を動かそうとすると、ついつい力んでしまいがちですが、力んでしまうと筋肉が固くなり、却って動きを遅くしてしまいがちです。焦りを生むだけのようです。
力ではなく技?という感じ方で弾くようにしましょう。軽く素早くハッキリとした動き‥‥です。

最後に一言‥‥
本当はブレリアスは6/8で書いた方が良いと思うのですが、譜面の見易さを考慮して3/4で書くのが一般的のようです。念のため‥‥。
posted by 羊飼い at 18:40| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2017年05月25日

アルペジオのお手本動画

Francisco Prieto 'El Currito'さんの動画、FaceBookでも“お薦め動画集”でも紹介しています。
というのも、まさにアルペジオのお手本動画と言えるものだからです。が、とても参考になるのでココでも紹介しておきます。

音が出た瞬間に力が抜ける、指の動きが小さ過ぎる、という問題の答えの一つがココにあります。
ネット講座や普段のレッスン時に、しつこく言っていることなのですが、日本人の私が言っても説得力が乏しいらしく?、なかなか理解・納得してもらえないことが多々あります。(-_-;)
しかし、このような動画があれば、説得力が増すと思います(^^)/。

ところで、もし、本場のギタリストに習うチャンスがあったとしたら、ファルセータだけ教えてもらっても、それほど自分のレベルアップは期待できないでしょう。
何故なら‥‥基本的な技術の感じ方・捉え方・使い方‥等々を、教えてもらわなければ意味がありませんからね。
つまり応用力が身に付かない、ということです。
音の出し方ではなく響かせ方を教えてもらうことが必要になるでしょうね。

といっても、面倒なので“bién! bién!”- 良いね〜!、良いよ!、とおだてられてレッスン料を巻き上げられることが、残念ながら多いようです。
本場のアーティストに“親身なレッスン”を受けるには、ちょっとしたコツがあるようです。
ここには書けませんが‥‥<(_ _)>

レッスンではファルセータを覚えることだけでなく、どうしてこの弾き方が必要なのか?、リズムと指の動きの関係、そして技術の意味の説明などに時間を割いてくれるようなギタリストにレッスンを受けた方が良いでしょう。
充実したレッスンを受けることができると思います。

ちなみに、このFrancisco Prieto 'El Currito'さん、1984年コルドバ生まれ、とのことです。
やはりコルドバ出身のアーティストは良いですね〜!!


posted by 羊飼い at 13:06| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋