2018年07月20日

複合メカ-2

 前回、複合メカ-1としてご紹介したものは、ちょっと拡大解釈したものだったかもしれません。
今回採り上げるのは、正しく複合メカと言えると思います。

しかし、何度も言いますが、別に小難しいメカを使わなくてもフラメンコは弾けます。
というか‥むしろ簡単な、単純なメカを使って弾いた方が易しくて手軽に楽しめるかもしれません。
ただし‥すぐに飽きてしまう可能性があるかもしれませんし、そもそも表現が単一で乏しいものになってしまう可能性があるでしょうね。
といっても、最終的には好みで決まることですが‥‥。

興味のある人は、譜面を見ながら読んでください。

fukugou-2.JPG
1.
 大昔の教本には、必ずと言って良いほど出てくるパターンです。
pとiで8分音符のリズムをキープしながら、pがスラー付きの部分が出てくるモノです。

↓iのリズムが“それなりに”リズミカルな感じを感じられるように弾くことが第一ポイントですね。そして低音部にスラーが入るのですが、pのリズムの主役は4分音符ということを忘れて弾いてしまいがちです。
2拍目のスラーを省略した時と省略せずに弾いた時の音を弾き比べて、そして聴き比べてみてください。
何かに気付いたら“オ〜レ〜!!”です。

2.
1.のバリエーションの例です。
基本的な感じ方は1.と同じです。低音部のリズムパターンが異なるだけ、と考えて良いでしょう。

複合メカと言いながら、一種のポリリズムでもある、ということも頭の片隅にでも置いておくようにしましょう。
ここでも低音部のスラーを省略した時としない時の違いを感じるように弾き比べてみてください。

3.
4連符のアルペジオのリズムの中で、低音部がスラーを伴なって異なるリズムを表現している、ということを意識するようにしてください。これも一種のポリリズムになっています。
また、11拍目のpが3連符になっています。
4連〜3連〜2連?とリズムが変化しているところに“面白味?”が感じられれば幸いです。

4.
 ほとんどの大昔のギタリストたちが弾いていましたね。
高音部は5連、低音部は3連、これもポリリズムになっています。

これを、かなり適当に弾いているギタリストがいるようです。
それでは“ボ〜ッと弾いてんじゃね〜よ!!”と、チコちゃんに叱られてしまいます(^▽^)
基本練習の時にポリリズムをしっかりと練習しておきましょう。

他にも様々な複合メカがありますが、何のためにギタリストたちが複合メカを使って弾いているのか‥‥!?ということを熟考して練習するようにしてください。
素晴らしいギタリストたちは、メカ、テクニックを“ひけらかす”ことを目的としているわけではないのです。
その目的が理解できた時に、初めて複合メカの必要性を実感できると思います。

posted by 羊飼い at 17:33| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2018年07月02日

複合メカ-1

 フラメンコギターでも良く使われる複合メカ、これはいくつかのメカが混在している弾き方です。
例えば、アルペジオしながらスラーが入る、トレモロしながらコブシが入る、ピカードしながら低音を入れる‥等々、様々な複合メカがあります。

今回は、厳密には複合メカとは言いづらいのですが、アルペジオから単音、ピカードに移るときの注意点を示してみたいと思います。
とかくミスが多くなりがちなメカですが、これを疎かにしている、或いは全く気にしていない演奏をよく耳にします。弾いてるつもり、弾けてるつもりの演奏が多いように感じます。
特にソロ中心に練習している人は、ぜひとも気にして欲しいことの一つです。

ここからは譜面を見ながら読んでください。
なお、弾けているつもりの方は‥‥無視しましょう(^^ゞ。

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1.
アルペジオの直後の2拍目の i はアポヤンドで弾きます。
mを使っても悪くは無いのですが、右手の安定性を考えた場合、i で弾く方が良いようです。

なお、音符のくくりに気を取られてしまい、アルペジオの最後のaと直後のiの間に微妙な間が生まれやすいので注意が必要になります。大げさに言えば、まるで5連符で弾いているような感じの繋がり方で弾けれはOKでしょう。

2.
1.の応用例のひとつです。
3拍子という感じ方だけでなく、6/8拍子のようにも感じて弾いてみてください。
どこかが違ってきませんか!? その違いが大きなヒントになります。

3.
昔、ソレアには必ずと言って良いほど出てきたパターンです。
アルペジオの音も、直後のimの音も、すべての音がくっきりと聞こえていなければ“弾くだけ無駄”になります。
上昇のアルペジオの最後のaの音が小さくなったり、またはスッポ抜けたり‥いい加減になりやすいので気を付けましょう。
性格が表現されるパターンでもあります。

(応用例)
ここで実際に弾かれる応用例のひとつを挙げてみます。

fukugou_meca-2.JPG
数十年前の某ギタリストの一節、です。
まずは軽快なアレグリアスのテンポで弾かれなくてはいけません。
もちろん初めはゆったりとしたテンポで練習しますが、慣れるに従ってどんどんテンポを上げていきましょう。
ただし、すべての音がハッキリ、そしてクッキリと浮き上がるように聞こえるようになるまで繰り返してください。
でないと、弾けていることにはなりませんから。“つもりの世界の住人”にならないように気を付けてください。

ちなみに、2小節目と最後の小節に出てくる“アルペジオの中での低音のスラー”、これが複合メカの第一弾、です。

posted by 羊飼い at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2018年06月09日

逆指について-2

 逆指の練習-2-です。

これができないと、まともフラメンコギターのソロができませんので、ぜひとも身に付けて欲しいところです。
といっても、できないから使わない、という選択肢もあるかと思いますが、できた方が表現力が格段に上がりますので、なんとか逃げずに頑張ってください。

ここからは譜面を見ながら読んでください。
なお、逆指で不都合を感じていない方はパスしましょう(^^ゞ

gyakuyubi-2.JPG
1.
 クラシックの教則本にも出てくるタイプの弾き方です。
アルペジオ直後のアポヤンドは‥i、です。
mを使っても音は出ますが、右手の甲のバランスを保つことを考えるとiを使うのがベストのようです。

2.
 1.のバリエーションです。
このタイプは、ソレアやアレグリアス等に頻繁に出てきますね。
どうしても弾きづらい、という場合は、慣れるまでアルアイレ風?のような使い方でも良いかもしれません。
慣れてきたらバシッ、とアポヤンドでも弾けることを目指してください。

3.
 逆指の応用編です。
主に中南米系の曲で使われることが多いようです。
インディアンハープ(アルパ)のような響きを狙っている、とも言われています。
ゆっくり丁寧に弾き始めて、慣れてきたら軽快なルンバのテンポで弾けることを目指してください。
“ポロポロ”とインディアンハープ(アルパ)のような響きが感じられたらシメシメ‥‥というところです。

健闘を祈ります
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posted by 羊飼い at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋