2018年05月11日

ガセネタの見分け方

 ネット上に撒き散らされている情報の中から、比較的簡単にガセネタではない情報の見分け方を考えてみました。
といっても、フラメンコや音楽関係しか私には分かりません。

まず、マニアを自認している人の情報は、ほとんどがガセネタと言うかウソだと考えて良いでしょう。
どこかで見聞きした情報や、怪しい本などに書かれている知識・情報などを、“しっかりとした確認作業”もせずにコピペしてしまっているのがほとんどのようです。
信じるのは止めましょう。損にしかなりません。

もっと厳密に言えば、実際にスペインに滞在し、多くのプロたちとの交流を経験した人以外の言うことは信じない方が良いでしょうね。評論家の人も含めて‥‥。ただ、自分の好みを正当化するようなことしか言っていないようです。困ったものです‥‥。
また、どんな経験を持ったマニアか知りませんが、プロでもないのに“フラメンコとは‥‥”とか“ドゥエンデとは‥‥”なんて自信満々にデタラメ情報を信じ切って書いている恥知らずが多いこと‥‥腹が立つというより、呆れてしまいます。困ったちゃんたちですね。

ここで、ガセネタに踊らされてしまった可哀想な青年の話をひとつばかり挙げてみましょう。
札幌時代に、突然ある青年が訪ねてきました。
聞くところによると、なんとグラナダに5年も滞在して、現地のプロから徹底的にレッスンを受けた、とのこと。
そして、私の第2ギタリストとして雇って欲しい‥‥とのことだった。積極的ですね〜。

そこでさっそく、“では、今練習しているファルセータとかを含めて、ふだんの練習風景の一部を聞かせてください”と言ったところ、なんと、大昔の簡単なファルセータをいくつか弾いてくれた。
とても今では誰も弾かないようなファルセータばかり‥‥。

そこで“グラナダ以外に行ったところがありますか?”と尋ねると“いや、何処も行っていません”と返答。
“せっかく5年も行っていたのだから、たまにはアチコチ行っていろいろなアーティストたちのフラメンコに接したり、いろんな情報を集めてみるのも良いのでは‥‥!?”と言うと“先生から、ずっとグラナダに居た方が良いよ!! 他のところに行くとヘンなフラメンコに接することになるから‥‥と言われていました”と言う。
おっと、ヘンなギタリストにカモ扱いにされてしまったんだな〜と直感した。でも‥‥あえて言わなかった。

“では、何か覚えたいことか、苦手なことがあったら聞かせてください”と尋ねると“いえ、別にないです”と言うので、“なんでも良いのでトレモロを聞かせてください”と言ったら“やったことがない”と言う。

結局、インチキギタリストに引っかかってしまい、5年間もの時間と、相当なお金を無駄にしてしまったらしい。
ひとりの先生だけを信じきってしまった悲劇、でしょうね。

結果、丁重にお引き取り願いました。可哀想だとは思ったのだが、ヘンナ癖が付き放題、指は動かない、コンパスの理解がメチャクチャ‥‥。いくらなんでも、私の第2ギターは‥‥無理。

Youtubeでも、スペイン人なのに?ヘンな知識と技術をレッスン動画としてアップしている人がたくさんいるようです。全部見たわけではないが、自称フラメンコマニア兼研究家の知人たちから“ねぇ、ちょっとこの動画の感想を聞かせてくれないかな〜!?”という図々しいメールをたびたび貰う。
面倒臭いのだが、仕方ないので見てみると、なんともひどいモノがほとんど。絶句モノが多い。
そのことを知らせると“やっぱりね、そうなんだ‥‥”と返信が来る。
判っているのならイチイチメールを送るってくるな!!、といつも書いている次第。

‥‥と偉そうに書いている私も、実はフラメンコを100パーセント理解しているわけではない。
まだまだ勉強の身であるのだが、それにしても酷すぎるものが多い、ということを実感している。

確かに、今はフラメンコは金になるらしいので、何も知らない外国人、素人たちからカネを取ろうとする輩がアチコチに居るようだ。もちろん日本にも‥‥。或る意味、特殊詐欺?の一種なのかもしれない。

一般的に言われていることだが、週刊誌やテレビの情報番組、時にはニュース番組も、更に、いわゆるコメンテーターとか評論家の言うことは、信じない方が良い、と思わざるを得ないのが現状のようです。
たぶん、スポンサーや放送局のバックの存在の影響なのだろうが‥‥と、個人的な意見、そして勝手な想像です。ハハッ、ガセネタを提供してしまった(^^;)

しかし、実に、嫌な世の中になっているような気がします。
少なくとも、正直者はバカを見ない世の中になって欲しいと切望する今日この頃。

お互いに気を付けましょう!!
乱文、失礼しました<(_ _)>

posted by 羊飼い at 12:04| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2018年05月10日

逆指について-1

 “フラメンコ目安箱”に逆指に関連する質問がありましたので、急遽書いてみます。
たまたま、今日は時間があったので‥‥。

逆指‥‥知らない方に簡単に説明します。
例えば、ある音列の中で@弦でiを使い、直後にA弦でmを使う場合、または反対に、A弦でmを使い直後に@弦でiを使う場合、この状態のことを“逆指”と言います。
@弦がm、A弦がiならば、順指?とでも言うんでしょうか‥‥!?
ま、言葉遣いはさておき、とても弾きづらく感じる指遣いですね。

こんな場合、いつも順指?の状態を維持しようと、下降の場合には@弦からA弦へと同じ指を使ってすべらすようにして弾いてしまう人がたま〜にいるようです。この弾き方は、いずれ後悔するようになることが多いので、なるべく早く修正しておいた方が良いと思います。
何故なら、ちょっと複雑な音列には対応が難しいというか、まず不可能になってしまうからです。

逆指の一例を付けておきましたので、ちょっと弾いてみていください。
ちなみに、大昔の某巨匠のファルセータ(ブレリアス)の冒頭部分です。
gyakuyubi-1.JPG
スラーが付いています。
スラーしている間に弾弦した指の力が弱くなったり抜けたりしては、ダメです。
力まず焦らず、徐々に速いテンポでも音が出せるように繰り返してみてください。

もし、どうしても弾きづらい、弾けない場合には、力の使い方(支点・力点・作用点)に欠陥?があると考えた方が良いでしょう。
具体的な対処法は人によって異なりますので、細かなことは書けません。ご了承ください。
誰か実践できる人を見つけて教えてもらってください。

ちなみに、何のクセも無い人は、初めてギターを持ってから1年弱で、しかも、かなりのテンポでスラスラと弾けます。
このことを基準に考えてください。

posted by 羊飼い at 18:58| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2018年05月06日

アルサプア-1

 魂のこもる指と言われているp、その多彩な使われ方の中でも、最もフラメンコ的なアルサプアについて考えてみます。題して『アルサプア-1』、です。

アルサプア(alzapúa)とは、簡単に言えばpだけで単音、コード、そしてメロディーを奏でることができる優れ技?と言えるでしょう。
これがカッコ良く決まればラスゲアードやビカード並み、いや、それ以上のキメ感を得ることができる、かもしれない‥‥!?。

しかし、これがなかなか曲者(クセモノ)、というか、そもそも他の指とは構造的に異なった付き方をしているせいか、力の使い方や動かし方について誤解しやすい部分が多々あるようです。
また、人によっても関節の付き方、その柔軟性も異なりますので、簡単には説明できない部分があります。
ここでは、ごく一般的な指をしている場合、という前提で考えてみます。
もし、ここでの説明が当てはまらない場合は、自分の親指の付き方、柔軟性を呪ってください(^^ゞ
そういう場合は、別のアプローチが必要になるでしょう。

ここからは譜面を見ながら読んでみてください。
なお、ブレリアスで3連のアルサプアができている人は‥‥無視してください(^^ゞ

alzapua-1.JPG
1.
1拍目ではD〜C弦をすべらすように動かします。そして3連符の最後で↓です。
すべらすといっても、音の出るタイミングは意識下でコントロールされていなければいけません。気を付けてください。

なお、これらの練習の時には、右手人差し指(i)を@弦に軽く触れておいて練習するようにしてください。
pの力の使われ方と動く方向に対して、良い意味で制限を与えるためです。また、手首や前腕の動きを押さえる意味も含まれます。

2.
E〜D弦をpの↑↓の交互の動きで弾きます。ピックを使う感じに似ている、かもしれませんね。
ちなみに、私はピックは使えませんので、似ているかどうかは‥‥分かりません<(_ _)>

手首に固まるような力が入りやすいので注意が必要になるかもしれません。
関節は、柔らかく‥‥がポイントになるでしょう。

↓pの使い方が大きなポイントになります。
↑の時よりも“軽く素早く”動いている感じを自覚できるように繰り返してみてください。
後々、この感覚がアルサプアだけでなく、pを意のままにコントロールするために絶対に必要な感覚なのです。

3.
2拍目がコード弾きになっています。この時だけは@弦からiが離れて良い時です。
しかし、直後に@弦に“自然に”戻るようになっていればOKです。

繰り返しますが、pは↓の動きの時がとても重要になってきます。かといって、あまり力が入り過ぎると自滅することが多いようです。
軽く素早く動かして、でも音がハッキリと聞こえる‥‥というのが理想のようです。くれぐれも大きな音を出そうとしないようにした方が賢明です。
軽し素早くクッキリとした音が出ていれば、大きな音は簡単に出せるようになります。
チカラを入れれば良いだけですから‥‥。

車で言えば‥‥サイド・ブレーキを掛けたままアクセルを踏んでしまう‥‥という哀しい現象を多く見ます。
なにもアルサプアに限ったことではないのですが、“フラメンコには大きな音が必要だ!!”などという非常にばかげた妄想を持っている人が、少なからず居るようです。
そんな人たちは損な人たち、と教わりました。
大きな音を出そうとするあまり、力を入れ過ぎて、結果的にサイド・ブレークを入れたままアクセル全開‥‥になりやすいようです。
少なくともサイド・ブレーキは解除してから力を入れるようにすると、pが素早く動き出すのですが‥‥。
もちろん他の指も‥‥。

大きな音を出すのは簡単なことですから、後回しにしよう!!‥‥というくらいで構いません。
それよりも、細かな音までハッキリ、クッキリ、とギターを鳴らす癖と感性を身に付けることを優先させる方が、結果的に得策!?になるようです。
参考になれば幸いです。

posted by 羊飼い at 12:16| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋