2018年02月09日

左手の拡張のための練習-1

 ここのところ、左手のことばかり書いていますが、とても大切なことなのでご了承ください。
ということで、今回は“拡張”について考えてみましょう。

フラメンコギターでは、時として、ほとんど変態の世界?とも思える非常識な押さえ方やポジションが使われます。
洗練さとは程遠いムチャクチャとも思える形をとらさせることがあります(@_@)。
そんな変態技?に対応するためには関節の柔らかさが必要になってきます。
しかし、器具を使って、つまり外部からの力を加えて柔軟性を身に付けようとすると、ほとんどの場合、故障の原因になってしまうことが多いようです。
ここは痔力、おっと“自力”で柔軟性を身に付けるようにしましょう。
ただし、この方法では効果が出るまでには多少の時間がかかります。悪しからず‥‥。

 ここからは譜面を見ながら読んでください。

kakuchou-1.JPG
これは今回の練習の基本パターンです。

B弦の12フレットに小指、C弦の11フレットに薬指、D弦の10フレットに中指、そしてE弦の9フレットに人差し指を、それぞれ順番に押さえていきます。
ただし、音が出たからといって指の力を抜かないようにしてください。アルペジオを弾く感じで指を押さえます。そして、4つの音が和音として聞こえてから指を指板から離します。
この形をパターンとして覚えてしまいましょう。

音が響いたら、左手を1フレットづつ下げていきます。
最後は人差し指が1フレットのファのところまで下がっていくのですが、途中で苦しくなって音が出せない、押さえられない、というところで終了しても構いません。
繰り返しているうちに低いフレットでもできるようになってきます。

kakuchou-2.JPG

 次の-2-から-4-が練習の本題になります。
-2- 
 小指と薬指の間を1フレット分空けて行います。
-3- 
 続いて、今度は薬指と中指の間も1フレット空けて行います。ほとんど股裂き?ですね。M系の人はたまらなく喜びそうな練習です(^^♪
-4-
 最終目標がコレです。
小指・薬指・中指そして人差し指の間が1フレット開いた形です。

この場合は、人差し指が3フレットのソの音が出る位置まででOKです。
ごく普通のレベルの曲ならば、ほとんどの曲に対応できるでしょう。少なくとも拡張のパターンでの話ですが‥‥。

なお、練習中に苦しくなって押さえられなくなるところで止めましょう。無理は避けてください。
でも‥‥少しは頑張りましょう!!

ちなみに、1フレットまでできたら‥‥変態か天才でしょう!!
一人だけできた人を知っています。何でも気持ち良さげに弾いていましたね〜!!故人になってしまいましたが‥‥(-.-)

奮闘を祈ります!!

posted by 羊飼い at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2018年01月21日

ギターは左手で弾くもの−3 スラーについて

 今回もしつこく左手についてこだわってみましょう。

“スラーが2種類、つまり押さえるスラーと引っ掛けるスラーがあります”と前回書いたのですが、実は、もう一つのスラーがあります。後ほど‥‥。
まずは譜面を見ながら読んでください。(譜面上でクリックすると別画面に拡大表示されます)


ligado-1.jpg
1.
例えばある日、こんな簡単なブレリアのフレーズを思いついた、としましょう。
大げさにカッコ付けて言えば“音が降って来た、神が降りて教えてくれた‥‥”なんて言うんでしょうね‥‥('◇')

冗談はさておき、このまま弾いても良いのですが、あまりにも単純すぎて面白くない。
といっても、最終的には好みの問題ですので、このままでも間違いではありません、念のため‥‥。

2.
そこで、1.のそれぞれの音を“揺らしの技法”を使って、スラーで飾りつけしてみた。
少しはマシになり、音の繋がり感やメロディーラインのイントネーションが感じられるようになってきた、と思う。
これはこれで良いのだが、別の方法も試してみることにしよう。

3.
8〜10拍目にかけてのスラーを変えてみた。
ちょっと裏打ちっぽいシンコペーション的なリズム感が出てきたようですね。
また、9-10拍にかけてのキメ感も、多少カッコ良く感じられる、かもしれない。

ちなみに、9-10拍目のアクセント記号に注目してください。
スラーの弾き初めの音ではなく、スラーのお尻の音?にアクセント記号が付いています。
このようなスラーはフラメンコでは頻繁に出てきますね。
左手の力の使い方と動かし方に気を配らないと、“やってるつもり、弾けてるつもり”の世界の住人になってしまいますので気を付けましょう。
いずれにしても、粋な感じが出せる技の一つ、でもあるようです。

4.
6拍目に強烈なアクセントを利かせよう、と思った時の例です。
また、この時のリズムのくくりは“1-2-3-4-5,1-2-3-4-5,1-2”という具合になります。
というか、このリズムのくくり方が癖になっている?ギタリストは、ついついこんな弾き方をしてしまうんでしょうね!?。

また、6拍目の裏〜7拍目の表にかけてのスラー、冒頭に言った“もう一つのスラー”です。
この場合だと、C弦を弾いた直後にD弦を強くたたくように押さえる、という表現になるんでしょうね。
普通のスラーの時よりも力と動きが必要になります。
といっても、感の良い人は“指の動きの速さ”をコントロールすることによって音をハッキリと出す、ということができるようです。センス、ですかね‥‥!?
我々凡人は、なかなか直ぐには気が付かないようです。

いかがでしょうか‥‥!?
スラーの練習のついでに、ちょっとばかりアレンジの基本の元?みたいなことも書いてみました。
暇を持て余している方は、ちょっとじっくりと考えながら繰り返してみてください。

閃きが訪れることを祈ります‥‥。


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posted by 羊飼い at 16:32| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2018年01月09日

ギターは左手で弾くもの−2

 新年最初の書き込みです。 左手についての第2回目です。

ギターは左手で弾くもの‥‥と言われていることに気が付くために、今回は課題を書いてみました。
なお、これは“気付きの為のチェック方法の一つ”ですので、これを何回も続けて練習してみても効果は少ないと思います。
あくまでも自分の感性と指が連動しているかどうか?‥‥をチェックするための、或る意味でのテストと思ってください。

左手も単音だけだったら、とても楽に弾けるのですが、低音が付くと途端に難しくなってくるようです。
また、“いつ押さえるか、いつ離すのか‥‥!?”ということは、譜面には書かれていません。このあたりのことが左手に関しての最も難しいことの一つになっているようです。
音が出れば良い‥‥という感じ方ではダメなんですね〜!!
“弾きたいという欲望・気分”と指との連動の中で、音がいつまで響いていた方が良いのか?、という問題意識がなければ、弾けていることにはならない、と言われ続けた過去を持つ私としては、やはりこのことを伝えたいと常々思っています。
もちろん、適当な感じで音が出れば良い、と思う人は‥‥読んでも意味がありませんので、パスしてください(^-^)!
でも、伝統派・革新派に関わらず、ギターを弾くうえでは最重要なことのひとつなのですが‥‥!?
しかし、最終的には人それぞれということになってしまうのが哀しい現状のようです。

興味のある方は、譜面を見ながら読んでください。

jidarite-2.JPG
1.
 スラーが2種類、つまり押さえるスラーと引っ掛けるスラーがあります。
いずれの場合もハッキリと音が響いていなければダメですよ!!。
また、スラーに気を取られてしまい、低音の音が弱くなったり消えてしまう、つまり左手の押さえが弱くなってしまったり離れてしまってもダメなんです!!。
低音の4分音符がキッチリと鳴っていなければ弾けていることになりませんので注意してください。

2.
1.を3拍子で弾いてみたものです。
スラーが長くなり、同時に低音の響く時間?も長くなります。
じっくりと低音の響きを味わいながらメロディーとしての高音部を“漂わせて”ください。
ギタリストによっては“低音の響きの中で、メロディーが躍動したり遊んだりするんだよ!!”という指示を出すようです。

3.
ソレアで良く弾かれるフレーズの一部を取り上げてみました。
低音部の音符を充分響かせ続けながらメロディーを弾くようにします。
また、ポジション移動の時に音が短くなりやすいので、素早い移動を心掛けるようにしてください。

4.
3.と同じフレーズですが、低音を替えてみました。
やはり低音が響き続ける中でメロディーが綺麗に唄うかどうか‥‥です。

これらが綺麗に音を響かせられれば、とりあえずはOKでしょう。
低音を押さえ続けながら他の指を動かす‥‥別の言い方をすれば、“指の分離”ということが必要なパターンですね。
ヒントとしては、“柔らかく大きく動かす”ということになると思います。

個人差によって効果的な練習方法が異なるのですが、ちょっとしたことに気を配ることによって解決することがあるようです。
感の良い人は、比較的短時間で“気付き、閃き”が得られて、楽に弾けるようになるようです。

幸運を祈ります!!

posted by 羊飼い at 12:33| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋