2018年03月16日

左手のフォーメーションの初歩

 今回は左手のフォーメーションの初歩的なことを練習してみましょう。
フラメンコでも、基本的な部分として“左手のコード進行のパターン”というものがあります。同じようなパターンでのコード進行・変化の連続、よく目にしますね。
これは音楽的な部分での“ジャンルを超えて共通する部分”のひとつでもあります。

ところで、私の知っている限りでは、bossa nova(ボサ・ノバ )の世界では、このフォーメーションというパターンをかなり練習する、らしい‥‥!?
ある時、クラシックやフラメンコの左手を見て“簡単そうで楽そうで、良いな〜!!”と言った日本人のボサ・ノバ の名手がいました。
ちなみに、そう言った彼の演奏を拝見したら‥確かに、左手のポジション移動の正確且つ素早さには脱帽ものでした‥(^^;)‥。
そしてその後、いろいろと教えてもらったことは、言うまでもないことです(^^♪

ということで、最も基本的なフォーメーションのパターンを練習してみましょう。
ここからは譜面を見ながら読んでください。

alpegio_m-1.jpg
1.
 コードが“ミ−ファ−ソ−ラ”と進行していくパターンです。
フラメンコだったら逆に下降する場合が多いのですが、練習のためにこのように書いてみました。

また、ラのコードのドに♯が付いていますが、お好みで付けなくても構いません。
今回は理論的なことは置いておいて、左手のパターン練習が目的ですので‥‥。
それよりも、全音符ですので、キッチリと左手を押さえ続けてください。
音が出たからと言って、これをおろそかにする人が多いようです、絶対に響かせ続けてください。

2.
 1.のコードの前に“ちょっとしたコード?”が付いています。説明すると長くなりますので省略します。
気になる人は音楽理論の基本が書いてある本を読んで自習してください(^^ゞ。

1小節目は、少なくとも左手の型のパターンではありません。音楽的にはパターンとして考えますが‥‥ここでも説明は省略。

2小節目からの左手の変化をパターンとして記憶してしまいましょう。
フラメンコでも頻繁に使われるパターンの一つです。

ここで感の鋭い人は、“ある指”に気が付くはずです。
その指が、型の変化やポジション移動に、実は最も大切なポイントになる指なのです。
考えましょう!! 答えは簡単ですから‥‥。

このように、左手の移動、型の変化では、ポイントになる指が必ずあります。
その指を基準?にして移動・変化させることが“楽に、正確に”左手をコントロールする秘訣なんですね。しつこい説明になってしまいました<(_ _)>。

3.
 2.の2〜3小節部分を“p-i-m-a-m-i”で弾くだけです。
ただし、1小節目だけ弾く弦が異なっています。といっても、深い意味も浅い理由も‥‥ありません(^^♪

こんな感じでポジション移動の練習も、たまには良いと思います。
ただし、型が変わる直前やポジション移動の際の最後の音、キッチリと鳴らすようにしてください。ゴマカシはダメです!!
前述の“ポイントになる指”を基準にしてスパッと変化・移動するように心がけてください。

何度か弾いて慣れてきたら、この3.の譜面を小節単位で最後から逆方向に弾いてみてください。
1小節目−2小節目−3小節目−4小節目−3小節目−2小節目−1小節目−2小節目‥‥何往復でも可(^^♪
遊び心で、この1段を往ったり来たりと弾いてみてください。

alpegio_m-2.JPG
4.
 これは応用編の一つです。
右手の指の使い方に気を付けてください。パコ・デ・ルシアやビセンテ・アミーゴみたいに弾きたい人は必須、です。
柔らかく滑らかにハッキリとスッキリと、音を響かせてください。
最初はゆったりとしたテンポで練習して、慣れてきたら、速いテンポでもしっかりと音を響かせることができるようにしましょう。
その際、右手の“安定の力”が感じられるようになれば幸いです。

検討と健闘を祈ります!!

posted by 羊飼い at 15:05| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2018年03月09日

contra-tiempo(コントラティエンポ)の初歩

 今回はフラメンコ業界?で言う“contratiempo-コントラティエンポ”の初歩的なことを考えてみましょう。
ちなみに、contratiempoをcontra tiempoと書く人もいるようです。
元々の意味は“思わぬ事故、不幸”など、悪いイメージの言葉のようです。
更に、contraを前置詞として解釈すれば、“〜に対して、〜の前に”という意味を持つ使われ方があるそうです。

ところで、私たち日本人の場合“裏打ち”という解釈の仕方をしている人が多いと思います。
私も、本場に行く前まではこの解釈をしていました。

ところが‥本場での修行の中で“お前さんのcontra tiempoは、間違ってはいないが‥ちょっとヘン‥!!”と、あちこちで言われました。
“う〜ん、ちゃんと拍の裏でパルマをしたり、ギターを弾いているのに‥!?‥どこがヘンなのか、判らん‥”。
どこがおかしいのか教えてくれ!!、と頼んでみても“どこがオカシイとかではなく、とにかくヘンなんだ!!”という答えしか返ってこなかった。悶々とした日々が流れていった‥。

ある日、唄い手のお弟子さんで、バックでパルマを打っている、いわゆるパルメーロをしているヤツが、“お前さんは表を聞いてから裏を打っていないか!?”と訊いてきた。
当然私は“当たり前じゃないか、でなければ裏は打てないじゃん!!”と知ったかぶり?のように答えた。
ところが、続いて彼曰く“あ〜っ、やっぱりそうなんだ。だからお前さんのパルマやギターでのcontraはヘンなんだ!!”と、自分だけ分かったようなことを言ってきた。
すかさず私は“えっ、ちょっと詳しく、でも易しく教えてくれないか!?”と、何杯かのビールを奢ることで契約成立。

簡単に言えば、先述の“〜に対して、〜の前に”という解釈でcontraを入れる、ということだった。
以来、特訓につきあってくれたおかげで、なんとかクレームの来ないcontraができるようになった、という次第です。

ということで、ここからは譜面を見ながら読んでください。
なお、自分ではcontraができていると自負している人は‥‥読まないでくださいね(^^ゞ

contra-1.jpg
1.
 1小節目は普通の4分音符、2〜3小節目は8分音符ですがタイで結ばれています。
つまり、4分音符をテヌートとして理解しやすくするために書いた、という意味もありますが、4分音符を2つに分けている、という解釈にもなります。
とりあえず、1〜3小節目は4分音符的、という解釈をしておきましょう。

2.
 1.の2〜3小節目で4分音符を2つに分けたという解釈での拍裏だけを書いてあります。
良くも悪くも“単純な裏打ち”ということになります。
ごく一般的な日本的な裏打ち、ですが、表と裏を別々に感じるか、裏は表の残響?と感じるかで、微妙に変わりますので、念のため‥‥。

3.
 さて、本題がココ、になります。
拍裏から次拍の表にタイで結ばれています。
裏打ちというのは“拍の表の直後の裏”という意味ではなく、“次拍の表に対する直前としての裏”という解釈になっています。
ですから、パルマで裏を打つ時には“拍の表を聞いてから、その拍の裏を取る”のではなく“拍の表を聞いてから、次拍の頭の直前の裏を取る”ということなのです。

言葉だけで、“分かるかな〜!?わかんね〜だろーな〜‥‥”という、昭和のギャグが頭に浮かんでしまいました<(_ _)>

最低、スラーやタイの意味を味わって弾くことで理解するようにしてください。
“拍裏から拍表に向かってエネルギーは伝わっていくのだよ!!”と、セビージャ在住の某ギタリストが何度も言っていたことを思い出します。

話は変わりますが‥‥
一般音楽の世界では、シンコペーションとアンティシペーションという技法があることは知っていると思います。

超簡単に言えば、両者の最大の違いは、“前にあるはずの音が後に延びる”か“後にある音が次拍に伸びる”か、ということが言えると思います。しかし、ジャンルによっては混同されていることが多いようですが‥‥(^^;)。

フラメンコの世界でも、contra-tiempoも、シンコペーションとアンティシペーションも、しかも単音だけでなくコードとしても使われることが多いのが現実のようです。
音が出たから弾けている‥‥という解釈、思い込みは、本来の“狙っているところ”とは“かけ離れてしまう危険?”がある、ということを、しっかりと自覚して練習して欲しいところです。

音は出すものではなく、どこかに向かって響かせるもの!!‥‥ですからね。

posted by 羊飼い at 16:14| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2018年03月06日

ポリリズム-2 究極のポリリズム

 今回はポリリズムの究極とも思われる動画をリンクしてみました。
たぶん‥‥インド音楽、だと思いますが‥‥!?
とにかく、凄い、の一言としか言えません。
これに比べたら、フラメンコのポリリズムなんて“屁”みたいなものですね。

これを譜面に書いてドラムで叩いている“変人”がいます。ついでにこれも最下部にリンクしました。譜面入りでご覧になれます。
でも、大きなリズムをつかめていないような譜面のようです。
細かなリズムに気を取られているんでしょうね‥‥たぶん‥‥!?

しかし、こんなリズム感があったら‥‥と思います(-_-;)
リズム感に対する耳慣らしとしてご覧ください。



(譜面付き)

posted by 羊飼い at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋