2018年07月07日

踊りの人には‥‥徒然なる雑記

 去年の01月23日に『ヘレスの子供たちのブレリアのリズム練習』というタイトルで書いた記事が、今も読者数がとても多いのに驚く。
約1年半の間に累計で約10,000ビューを数えるほどだ。
ごくチマチマと書いている私のブログなのだが、これと言って宣伝・告知もしていないのに‥‥。たぶん、口コミで徐々に広まっているんだろうと推測はしている。

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しかし、ギターやカンテの人には、運が良ければ理解してもらえるかもしれないが(ただし、何かというとヘレス一辺倒の偏った人は除く)、踊りの人には理解が難しいと思う。
というのも、実際にマルカールするときの、足が床に付く時のリズムが、確かに12拍目から始まる時が多いからだろう。

さてさて、ここで一つ注意点と言うかヒントを書いてみようと思う。
そもそも踊りはフラメンコと言えども“動きとポーズ”がメインということは誰でも知っていると思う。
しかし、エスコビージャにおけるサパテオによるリズムが、フラメンコでは特徴的に捉えられることが多いのだが、ここが私たち外国人や、本場での“ポット出のアーティスト”達にとっては誤解が生じやすいところらしい。

踊りの基本は“動きとポーズ”と書いたが、実は、サパテオをする、マルカールする時に“足が床から離れるタイミング”でリズムを感じる、ということが理解できていない人が多いようだ。(ココ、とっても重要

例えば、どこでも初めに習う・教えるセビジャーナスで言えば‥‥動き出してから足が床に付く時でリズムを感じるような練習をしている人がほとんどのように見える。
ではなく、足を床に付けるための動きの初め、つまり床から足が離れる時のリズムをしっかりと感じて“動く”ということの意識が無ければ、まともな本場の踊り手さんたちから次のような言葉を浴びることになる。

“ナンデお前さんたち日本人は、地べたを這いつくばるような踊り、いや動きになってしまうんだ!!”

このセリフ、私が本場で何度となく聞きました。いや、日本に帰ってきてからも、某新人公演の楽屋でも‥‥
でも、踊っていた踊り手さんには“ウン、とても良かったよ!!”と、オベンチャラしか言わない。
けして本当のことは言わないらしい。というのも、本当のことを言ったら、お仕事にありつけなくなる、という危惧を感じているからのようだ。本当のことを言って欲しいところだ。

以前、故アントニオ・ガデス氏が“膝でリズムを感じて動くようにしなさい”みたいなことを、良く言っていた。
また、私が稽古伴奏をしていた多くの“まともな”スペイン人舞踊家たちも“階段を下りながらのようなサパテオは、お願いだから止めてくれ!!”と日本人の生徒さんたちに懇願していました。
足音でリズムを感じてしまうからなんですね〜。動きでリズムを感じるということは、理解できた人にはかなりのカルチャーショックになるようです。

例えば、階段を上る時、次の段に足が付く時は意識できるのだが、上がるために足が離れる時を意識できるだろうか‥‥!?
足が付くタイミングでリズムをとるように階段を上がるとしたら、足が離れるタイミングはどうなるのだろうか‥‥と考えてみて欲しい。足が離れてから付くまでの動きがリズムだし踊りの基本になっているところ、なのです。
足が付くタイミングだけ気にしていたら、ペタペタとした音、ぎくしゃくした動きになってしまうと思う。試して欲しい。

しかし、こんな場面を幾度となく経験すると、本場の“まともな”踊り手さんと日本人との違いがハッキリと理解できるようになった、という次第です。いい勉強になりました。

ところが‥‥日本に帰ってきて、アチコチから紹介された踊り手さんの伴奏をするようになると、残念ながら私のギターのリズムと踊りのリズムが合わないことが多々ありました。
“飯ヶ谷君はスペインで何を勉強してきたの!?”とまで某舞踊家から言われてしまいました。
ということで、すぐにそこを辞めたのは言うまでもありません。バカバカしい‥‥(*_*)

話がズレてしまいました<(_ _)>。

ギターで言えば、セビジャーナスの弾き初めはラスゲアードを使うことが多いのですが、ch(小指)〜i(人差し指)までジャラーンと弾くとして、踊り手さんの足が動き出すのがchの時、足が床について音が出るのがiの時、と教わりました。
もちろん、実際の本番ではバリエーションとして様々な弾き方をしますが、ごく基本的なレベルでのリズムの感じ方としては、このことが基本になります。
私のセビージャ時代、何度も何度もしつこく先生に教えられ、地元のガキ、いや、お子様たち相手に練習したものです。

文字だけですので理解しづらいとは思いますが、もし、真面目にフラメンコの踊りを勉強している人が居たら、このことを冷静にじっくりと考えて理解して実践して欲しいと切望する次第です。
とにかく、足音でリズムを感じている間は“怪しいフラメンコ”と思ってください。
でも、基本が当たり前にできている本場の人は、確かに説明は足音が出るタイミングでレッスンしていますからね。誤解してしまうのも無理からぬことかもしれませんね、残念ながら。

どうでも良い説明を一つ。
吹奏楽、それも管が長い楽器を練習している人とお友達になってみてください。
息を吹くタイミングと音が出るタイミングの誤差を、しっかりと身に付ける練習をしているはずです。
でも、説明は実際に音が出るタイミングでしていますし、譜面も音が出るタイミングで書かれています。
しかし、息を吐くタイミングは‥‥微妙に異なるのです。

またもや、まとまりのない文章になってしまいました<(_ _)>。

posted by 羊飼い at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | タマ〜に書く日記

2018年07月05日

天井が‥‥

ちわ〜、マイケル&サラで〜す(^^ゞ

しかし、天井が低いって‥‥良いな〜!!
狭いって‥‥落ち着くな〜!!
サラは‥‥!?
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ウン、天井が低くって狭いところ‥‥最高!!
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posted by 羊飼い at 10:11| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日のマイケル&サラ

2018年07月02日

複合メカ-1

 フラメンコギターでも良く使われる複合メカ、これはいくつかのメカが混在している弾き方です。
例えば、アルペジオしながらスラーが入る、トレモロしながらコブシが入る、ピカードしながら低音を入れる‥等々、様々な複合メカがあります。

今回は、厳密には複合メカとは言いづらいのですが、アルペジオから単音、ピカードに移るときの注意点を示してみたいと思います。
とかくミスが多くなりがちなメカですが、これを疎かにしている、或いは全く気にしていない演奏をよく耳にします。弾いてるつもり、弾けてるつもりの演奏が多いように感じます。
特にソロ中心に練習している人は、ぜひとも気にして欲しいことの一つです。

ここからは譜面を見ながら読んでください。
なお、弾けているつもりの方は‥‥無視しましょう(^^ゞ。

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1.
アルペジオの直後の2拍目の i はアポヤンドで弾きます。
mを使っても悪くは無いのですが、右手の安定性を考えた場合、i で弾く方が良いようです。

なお、音符のくくりに気を取られてしまい、アルペジオの最後のaと直後のiの間に微妙な間が生まれやすいので注意が必要になります。大げさに言えば、まるで5連符で弾いているような感じの繋がり方で弾けれはOKでしょう。

2.
1.の応用例のひとつです。
3拍子という感じ方だけでなく、6/8拍子のようにも感じて弾いてみてください。
どこかが違ってきませんか!? その違いが大きなヒントになります。

3.
昔、ソレアには必ずと言って良いほど出てきたパターンです。
アルペジオの音も、直後のimの音も、すべての音がくっきりと聞こえていなければ“弾くだけ無駄”になります。
上昇のアルペジオの最後のaの音が小さくなったり、またはスッポ抜けたり‥いい加減になりやすいので気を付けましょう。
性格が表現されるパターンでもあります。

(応用例)
ここで実際に弾かれる応用例のひとつを挙げてみます。

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数十年前の某ギタリストの一節、です。
まずは軽快なアレグリアスのテンポで弾かれなくてはいけません。
もちろん初めはゆったりとしたテンポで練習しますが、慣れるに従ってどんどんテンポを上げていきましょう。
ただし、すべての音がハッキリ、そしてクッキリと浮き上がるように聞こえるようになるまで繰り返してください。
でないと、弾けていることにはなりませんから。“つもりの世界の住人”にならないように気を付けてください。

ちなみに、2小節目と最後の小節に出てくる“アルペジオの中での低音のスラー”、これが複合メカの第一弾、です。

posted by 羊飼い at 15:08| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋