2017年12月18日

魂がこもる親指-その1

フラメンコギターの世界では“pは魂がこもる指”と言われているようです。
エネルギーのこもる i と並んで、とても重要な指といえるでしょう。
※あくまでも“こもる”です。“こめる”ではありません。念のため‥‥!!

pを使う時、ついつい前腕ごと動かしがちですが、これでは“今風”のフラメンコには不利、というか損をしてしまうことになるようです。
気になる方は気を付けて練習してみてください。

以下、譜面を見ながら読んでください。
p-1.jpg
-1- 
 もっとも単純にD弦とE弦を弾くように指示されています。
ただ、音を出すだけだったら、今更こんな単純なことを練習する必要はありませんよね!!
ここで少しだけ気にして考えて欲しいことがあります。
それは“自分のpは、どこに力を入れて、どこが動いて弾いているのだろう‥?”ということです。
また、繰り返しになりますが、pを動かす時に前腕の動きを最小限にする、ということが不可欠なのです。
pを使っているつもりが前腕を動かすことで弾いてしまう‥‥これではアルペジオやトレモロの時に弾きづらくなってしまうだけでなく、pを連続して使う時に非常に不利になってしまいます。

2- 
 これは1拍で2つの音を出す例です。
ゆっくりとしたテンポなら問題は無いのですが、ちょっと速いテンポや細かなリズムの場合、また応用としてのアルサプアの時に、とてもテンポに追いつけなくなってしまいがちです。カッコ良いpが‥残念ながら、できない状態になってしまいます。

ちょっと面白い練習方法として、拍の頭では↑p、そして拍の裏で↓p‥‥というモノがあります。
pの爪をピックアップのように使う弾き方です。
pと前腕が“悪い連動?”をしてしまう場合に効果的な練習方法です。
慣れてきたら、♩=250位で軽く弾けるようになることを目指してください。
ブレリアスでの3連符のアルサプアを難なく弾けるようになる、はずです('◇')ゞ

-3- 
 -3-は-1-の応用例のひとつです。
 “複数弦のアポヤンド”の練習になります。

 実際の曲では、時には3本の弦を弾く時も出てきます。
 多くの場合“、弾き始めの弦よりも弾き終わりの弦の音”が主役のように響いている必要があります。
1小節目ではD弦よりもC弦、2小節目ではE弦よりもD弦が主役になります。
ピタッとアポヤンドを決めるつもりで弾いてみてください。 

応用例としては、複数弦のアルアイレがあります。
実際の演奏では、これらが混在している場合がほとんどです。
というのも、“技術は心の表現”だからです。心の赴くままに単音のアルアイレとアポヤンド、そして複数弦のアルアイレとアポヤンドが、結果的に使われるということになります。

-4- 
 pの応用例の一つとしてアルサプアを使った大昔の?1コンパスを紹介しておきます。
リズム形式としてはアレグリアス、です。
p-i-pの3連符、昔風のアルサプーアですね、そして今では普通のアルサプーアが混在しています。

 注意点としては、p-i-pの時に、いちいち手が動いてしまう、ということを最小限にするということです。
そのためには、pを弾いた後の↓iを弾く時に、直前に動かしたpが弦から離れないように“我慢”する、ということです。
pのアポヤンドは↓iを弾き終わるまでは弦上に、つまりアポヤンドしたままの状態をキープしておくことがポイントになります。
弾きやすくするために、音が出たらすぐに弦から指を離す、という状態になりやすいものです。
でも、ここは我慢、です。慣れればpのスピードが速まるだけでなく、手のバタつきが最小限になってきます。
なお、バタつきを防ぐために、今回はゴルペを省略しています。

低音のメロディーが綺麗に響くことを目指してください。
特にD弦でのメロディーが綺麗に響かせることが必要になります。

posted by 羊飼い at 17:12| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2017年12月15日

天狗の鼻

 若い時には、とかく“つもりの世界の住人”になりやすいものらしい。
私自身も、少しは指が動き、サビーカスやリカルド、そしてセラニートやパコ・デ・ルシアの曲なんかも“それなりに”音が出せるようになってきた頃、“うん、僕はひょっとしたら天才に近いのかも‥”‥なんて、バカバカしくも哀しい想いに至ったことがある。
今想えば、恥ずかしい限りだし、みっともないことなのだが、同じような妄想に陥っている人たちの為に、敢えて恥をさらそうと考え、書く次第、です。

さて、私の“個人的妄想から来ていた天狗の鼻”は、セビージャ大学の1年生に、いとも簡単に折られてしまった(^^;)。

彼はスウェーデンから、スペイン文学を勉強に来ていた学生だった。私と同い年の19歳だった。
せっかくスペインに来たのだからとフラメンコギターにも興味を持ち、地元のアマチュアやプロたちと遊びながら覚えていったという。
ひょっとしたきっけでその学生と知り合い、一緒に練習をし始めた時、いきなりパコ・デ・ルシアのタランタスを聴かされた。
“パキーン!”と“鼻”が折れた音が私の頭の中で響いた瞬間だった。

凄い!!まるでパコが目の前で弾いているような錯覚に陥るほどの演奏だった。
訊いてみると、ギターを始めて3年、フラメンコギターは1年程度だという‥‥嘘だ!そんな短期間でこんなに弾けるようになる筈はない‥‥と、一方的に決め込もうとする哀れな私でした(^-^;

スウェーデンから一緒に来ていた彼の友人の話によれば、彼の言うことは正しいらしい。
その時点で私のギター歴は、クラシックが6年、フラメンコは3年だった‥‥何という差だ‥‥全身に鳥肌が立ってしまった‥‥。
それ以来、彼を通じて地元のアマチュアやプロのアーティストたちを紹介それ、いろいろな経験を積むにつれ、結果的に“自分流の練習方法”を改めることになった。
一皮剥けた瞬間でもあった。

今考えれば、その時の彼の演奏は、アマチュアとしてはかなりのレベルだったが、プロの演奏とは異なる質だったことが理解できる。ただ、当時はその差を理解・感じる能力が無かったからだ、と思う。
というのも、それ以後の私の経験によって、理解度の大きさ・深さに対する“密な感受性”を養うことができたからだ、と思う。

結局、凡人にとっては“何事も粗から密‥”ということだろう。初めから“密”が理解・実践できるはずはない‥‥。
ただし、私自身が“密な感受性が養われた”と勝手に思っている“つもりの世界の住人”になっているのではないのか‥!?‥という問いかけに対しては、私は絶えず自身をチェックしている、ということを言っておきたい('◇')ゞ
というのも、去年と今年では、聴こえ方が少し違っているから‥‥ひょっとして、退化してたりして‥‥怖い、怖い‥‥(^^;)
“絶えず自分の足元をチェックしなさい!!”‥というメルチョール先生の言葉を肝に銘じている。

初めは聴こえなかった音が、リズムが、そして音の世界が、必要な経験と訓練によって、初めて自分の頭と心の中に現れてくるようだ。
でも、天才たちには初めから見えているんだろうな〜!!
とにかく、凡人を極めよう!!‥‥と思っている今日この頃の私である。



posted by 羊飼い at 11:16| Comment(0) | TrackBack(0) | タマ〜に書く日記

2017年12月08日

誰なんだ〜!!

ちわ〜、マイケルで〜す('◇')ゞ

ここ何日間か、1階に降りて行こうとすると、ご主人様に止められている。
なんでかな〜?? わからん。

ということで、何日かぶりに1階の居間に行こうと階段を降りて行ったら、ヘンなヤツの匂いと気配が‥‥。
ちょこっと覗いてみたら、なんと、知らないやつが僕の愛用の椅子に座っているではないか!!許さん!!
ヘンなヤツが、わがもの顔で居間を歩き回っているではないか!!許さん!!
見たことも無いヤツが、気持ち良さげに日光浴をしているではないか!!許さん!!

ねぇ〜っ、あいつは誰!? 何者!?
“えっ、元ホームレスで病気持ちの女‥‥!?”

どうやら、左目が感染症にかかっているとのこと、どうりで1階に行こうとすると止められていた訳だ。うつってしまうことを恐れてのことらしい‥‥納得。
なんか、1階に降りて行きづらくなってしまった感じ‥‥(^-^;

でも、病気が治ったら、ここはひとつ、仲良くなっておいた方が良いのかな〜??
しかし、態度がデカそうな奴とお見受けした‥‥強敵か‥‥!?

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posted by 羊飼い at 15:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 今日のマイケル&サラ