2018年05月04日

パコ・デ・ルシアの舞踊伴奏

 珍しい動画をリンクしてみました。
あのパコ・デ・ルシアが踊りの伴奏をしている動画です。
この頃は、まだパコ・デ・アルヘシーラスと名乗っていました。出身地のアルヘシーラスを芸名に使っていた頃です。
たぶん‥‥16〜7歳の頃かな‥‥!?

踊っているのは‥‥
La Chunga(ラ・チュンガ):1938年マルセイユ生まれ、だそうですが、あの伝説の舞踊家カルメン・アマヤさんの従姉妹、らしい‥‥!? “裸足の舞姫”として有名でした。

Juan Antonio Jiménez(ファン・アントニオ・ヒメネス):初代アントニオ・ガデス舞踊団の第一舞踊家として活躍されていました。また、ガデス舞踊団の女性第一舞踊家のクリスティーナ・オヨスさんの旦那さんでもあるんです。
ちなみに、クリスティーナさん、昔エル・フラメンコにも仕事で来日されていました。
恥ずかしながら、私のプロフィールのところにも一緒に練習していた時の写真があります(^^ゞ

唄っているのは‥‥
José Salazar(ホセ・サラサール):1941年バダホス生まれ、だそうです。
1956年にはCante Flamenco de Córdoba(カンテ・フラメンコ・デ・コルドバ)の全国大会で賞を受賞したと聞いています。

ところで、この動画でのパコの伴奏は、これと言って珍しい伴奏をしているわけではないようです。誰でもが弾く、という感じというか、ごくフツ〜に弾いていますね。
でも、パコが伴奏で弾いている、ということが珍しい?だけ、と言ってしまえばそれまでですが‥‥。
参考になれば幸いです。


posted by 羊飼い at 16:46| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2018年04月24日

トレモロについて-1

 今回はトレモロについて考えてみることにします。

ギターでのトレモロは“単一の高さの音を連続して小刻みに演奏する”奏法、または“震える音のように聞かせる”奏法、ということになる、らしい。
元来、ギターやマンドリンなどの撥弦楽器では、演奏された音が非常に早く減衰してしまうので、音を長く延ばす為に使われる奏法、とも言われているようです。

フラメンコギターでは、主にソロの場合に良く使われるようです。
伴奏では、唄い手さんや踊り手さんが要求してこない限り、使われることが少ないようです。
ということで、興味のある人だけ読んでみてください(^^)/。

ここからは譜面を見ながら読んでください。
tremolo-1.JPG
1.
 クラシックギターに見られる、通称4連符のトレモロです。
実際の演奏ではメロディーラインを受け持つ弦が@弦という場合が多いのですが、それでは練習効果が非常に少ない、ということでA弦で練習します。
また、指使いですが、できたら譜面に書かれている3通りで練習してください。効果絶大ですから‥‥。

pは“軽くしつこいアポヤンド”です。また、imaを使い終わるまでアポヤンドしたまま、つまり弾いた次の弦上に置いたままにしておきます。
これは、あくまでも練習のために厳守、と思ってください。練習効果が無くなってしまいますから‥‥。

2.
 これは、本来拍頭で使うpを最後に弾いた場合です。
別の言い方をすれば“まったりした装飾音符”のようにimaを使います。

さて、1.と2.とでimaの力の入り方・動き方に違いが出てしまうかどうか‥‥というのが練習ポイントになります。
1.でも2.でも同じようにimaが使えていればOK!です。
もし、どちらかが“違う感覚”に襲われるとしたら、いずれかの指の力の使い方・動かし方がマズイ、と判断してください。

3.
 1.と異なり、フラメンコで普通に使われる通称5連符のトレモロです。
ここでも2通りの指使いで練習することをお勧めします。バランス感覚を養える、かもしれません。

4.
 2.の5連符バージョンです。
繰り返しになりますが、pは“軽くしつこいアポヤンド”です。音が出たからと言って力を弱めたり抜いたり、弦から離れたりしないようにしてください。

ごく一般的な症状?として挙げられるのが、“mが引っかかる”、“mがiaよりも外側に行ってしまう”、そして最も多いのが“mばかりバタバタ大きく動いてしまう”というもののようです。
以前“mの矯正”ということを書きましたが、心当たりのある方は読んでみてください。
といっても、様々な原因が隠されていることが多いので、矯正法は様々、というのが現実のようです。
一人で練習している方は試行錯誤して、誰かに習っている方は先生にしつこく質問して解決しましょう。

5.
 これは実際に聞こえる響きを、なるべく忠実に書こうとした譜例の一つです。
弾き初めは仕方ないのですが、2拍目以降、トレモロの最後の“i”で弾いた音が、綺麗に次拍の頭まで響き続けているかどうか!?が、肝心なことなのです。
全部の音がブツブツと途切れてしまい、スタッカートみたいな音のトレモロを良く聞きます。
弾いている本人は“うん、各音の分離が決まっているな〜!!”と感じている場合が多いようです。或る意味、とても幸せな人なんでしょうが‥‥実は、“困ったちゃん”なのです。
自覚の無いところに成長は無い‥‥という格言をプレゼントするしかないのですが‥‥(*_*;

暇な時にでもチェックしてみてください。

posted by 羊飼い at 17:22| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2018年04月18日

基本の延長にしか本物は存在しない、ということ

昨日『お薦め動画集』でリンクした“PEPE HABICHUELA Y TAMARA”を観て貰えただろうか‥‥??
特に、ギターを弾いている人は必見だと思うのだが‥‥。
もちろん、ペペ・アビチュエラ氏の素晴らしいカンテ伴奏ということもあるのだが、もっと基本的な部分も見て欲しいと思う。

イントロ部分、カメラのアングルがペペさんの右側から撮影している。指の動き、特にフォロースルーをじっくりと見て欲しい。また、“擦るラスゲアード”を、ハッキリと見ることができると思う。

不幸にも、もし、インチキフラメンコ奏法を教えられてしまった人は、悔い改めましょう(^^ゞ
ただし、本気で練習に取り組まないと修正は難しいでしょう。

昔と違ってYoutubeのような良いツールがあるのだから、利用・活用すれば良いと思う。
ただ、自己主張、自己顕示欲の強い輩が、恥ずかしくも無くインチキ情報を撒き散らしているようなので注意が必要だと思う。
特に、レッスン動画関係は、インチキ情報が非常に多いようだ。あまり見ない方が良いと思う。

観るなら、やはり、本気で弾いている“本番動画”が良いだろう。
例えばサビーカス、アビチュエラ、パコ・ペーニャ、ニーニョ・セベ(セベ・ヒメネス)さんたちの動画は、とても良いお手本を示してくれると思う。
他にも素晴らしい多くのギタリストがいるが、見易さ・分かりやすさで言えば上記のギタリストの演奏をじっくりと繰り返し見れば十分だと思う。おっと、これはあくまでも勉強ということに特化した見方をする場合です。
鑑賞ということであれば、いろんな人の演奏に触れた方が感性と好みを刺激してくれるだろう。

上級者は、やはりビセンテ・アミーゴやパコ・デ・ルシアになると思う。
また、外国人になるが、サムエリートさん、まだ20代なのだが素晴らしいギターを聴かせてくれている。
弾き方も基本に忠実で参考になること間違いない。ぜひ、目にして欲しいと思う。
“基本の延長にしか、本物は存在しない”、ということを、腹の底から納得して欲しいと切望する次第です。

ただし、酒場のフラメンコが、どうしても大好き、というひとは‥‥この限りではない、と思う。


posted by 羊飼い at 09:59| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋