2017年01月07日

ギターは左手で弾くもの-1

 “ギターは左手で弾くものだ!”と聞いたことがあると思う。
私も、子供の頃にクラシックギターを習っていた師匠の溝渕浩五郎先生にしつこく言われ続け、いつも面倒臭い、そしてとても細かな基本練習を沢山させられていた記憶がある。当時は“もっと曲が弾きたい!”と思っていたのだが、先生曰く“曲の音が出せても曲になるかどうかは左手次第だよ!”とのことだった。
当時は理解できなかったが、フラメンコに転向した後、実感させられた‥‥覚えの悪い私である。

さて、ここからは譜面を見ながら読んで欲しい。

jidari-1.JPG

1.とても基本的なアルペジオ、です。つまり分散和音、ですね。
ということは、1小節づつのコードを押さえている左手の各指の力は、絶対に緩めてはいけません。コード感が損なわれてしまいます。
1小節目から2小節目でコードが変わりますが、まさしく“瞬間的に”コード・チェンジがなされなくてはいけない、ということです。

ただ、現実には1小節目の最後のB弦開放のソを弾く時に左手のCコードを緩める、或は指板から各指を離す、ということになるかもしれませんが、練習の時には“瞬間的”にコードの形を変更する、という強い意志が必要になります。
でないと、ダラダラと音が鳴るだけで、アルペジオの持つコード感が薄くなってしまいがちです。単音のメロディーなのかアルペジオなのか‥‥ゴチャゴチャになって聞こえてしまうことになります。
このあたりのことを、どこまで“こだわれる”か‥‥ということで以後の自分のギターの表現力が決まってしまうと考えてください。

初めはゆっくりとしたテンポで、そして徐々に速いテンポで弾いても、左手は押さえておくところは押さえ、離す時は素早く離す、ということを身に付けられると良いのですが‥‥。

2.これは1.のバリエーションの一つです。
記譜上、C弦のミはpで弾きますが、2〜3拍まで響き続けます。ということは、力を緩めない、ということです。
低音のリズム的には“1-2、3”という“くくり”になりますね。
それを意識してから、amiによるアルペジオを弾くことになります。

ここでは3拍目から次小節の1拍目への左手の変化が忙しくなります。
実際には前述のように“最後のB弦を弾く時に左手のコードを緩める、或は指板から各指を離す、ということになる”かもしれませんが、練習時には極力“瞬間変化?”を心掛けるようにしてください。左手が鍛えられなくなってしまいますから‥‥。

このあたりのことが“どうせ聞いている人には分からないから‥”と、いい加減にしている、或は全く理解できていないギタリストが多いように感じます。
しかし、私の耳は聞き逃しません、というか、ついつい気になってしまいます。
フラメンコ協会の新人公演の時も、そんな耳で聞いてしまうので、ついつい言いづらいことも言ってしまうのですが‥‥仕方ないですね。

たった2つのことですが、このあたりの応用?で本場の一流どころのギタリストたちは弾いているのです。
もし、何かの折、本場のギタリストの演奏を聴く機会がありましたら、このあたりのことも聞き逃さない、見過ごさないで聞いてみると良いと思います。

今回紹介した練習は、ごくごく一部、です。
というのは、人によって異なる“指クセ”もあるので、各自に合った練習は個別に紹介するしかできませんのでご了承ください。

いずれにしても“自分の性格と正直に向き合って”練習してみてください。

posted by 飯ヶ谷 守康 at 12:45| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋

2017年01月01日

謹賀新年

明けましておめでとうございます

また正月が来た。
とりあえずは、おめでたいことなのだう。
歳のせいなのかはわからないが、例年になく気分が落ち着いている。
別にテンションが下がっているという訳ではないのだが、とにかく冷静なのは何故なのだろう‥‥!?

去年は後半から体調を崩してしまい、思ってもいなかった手術を受けた。
それだけで済むと思ったら、急に歯の具合も悪くなり近所の歯科医に行ったのだが、初診療の時に“歯茎の中で折れてますね〜!”と、いきなりの抜歯。おまけに?女医さんだった。
お腹も歯も、女医さんに処置されるというのは、想定外だった。
それだけ女医さんが増えているということなのだろう。
でも、どちらも腕前は確かだったようで、痛みが無かった。ありがたいことだ。

さて、今年はどんな年になるのだろうか‥‥!?
といっても、あまり期待しない方が良いだろう。
すべては神のみぞ知る、というくらいで構えておいた方が良いのかもしれない。

ところで、性懲りもなく、だらだらとこのブログも書いていくので、興味のある方は、たま〜に覗いていただけたら、と思う。

とりあえず、今年もよろしくお願いします。


posted by 飯ヶ谷 守康 at 11:41| Comment(0) | TrackBack(0) | タマ〜に書く日記

2016年12月30日

アルペジオとリズム-2

alpegio&ritmo-2.JPG
 今回は、アルペジオの絶対基本の一つについて考えてみましょう。
譜例を見ながら読んでください。

1.はとてもシンプルな下降のアルペジオです。この時、pはE弦上に置いておいてください。
さて、何気に弾いた時に、右手の動き方はどうなっているでしょうか!?

1.薬指を動かすときに手が低音側に動く。
2.人差し指を動かすときに手が低音側に動く。
3.全く動かない

まさか、中指を動かすときに手が低音側に動く人は居ないでしょうね!?そんな貴方は“変態”です(笑)
正解は3.ですね。でも、大半の人は1.か2.だと思います。
何も“意識的な狙い”が無い場合には、3.の方が基本的と考えるのが正解だと思います
。薬指が動こうとする時に中指の方に動いたり、手全体が低音側に動いてしまっては、とても不利になります。つまり損をしていることになります。

そんな人は、アルペジオを弾く直前に、すべての指を予め弦に触れておいてから指を動かす、弾く、という動作をするように修正した方が得策でしょう。

2.は、とかく動きの鈍い・遅い中指に“自立した意識・感覚”を目覚めさせる練習の一つです。
この時、先ほど述べた“変態”にならないようにしましょう。
とかく“頭乗り”の私たち日本人、動かし初めの指と手の動きが、悪い意味でシンクロしてしまいがちです。
それを是正するために、やはり“すべての指を予め弦に触れておいてから指を動かす、弾くという動作をする”ということを意識して繰り返してください。
これを何度か練習してから1.を弾いてみると、一時的ではありますが、とてもスムースに弾けるようになっているはずです。

3.は、意外とコントロールしづらい人差し指の練習です。他の指と同様に、指だけで弾く、ということをお忘れなく!!
ここでも“頭乗り”にならないような気遣いが必要でしょう。
最後の中指、力まずにハッキリと動いているかということにも気を配りましょう。

4.は親指が入ります。
p-i-m-aの、どの指も自分の意識下でコントロールできているか、ということを気にしながら弾いてください。
どの指にアクセントをつけるか‥‥ということで、様々なリズムが表現できるようになります。
ただただダラ〜ッと音が出せているから弾けている、という低次元な自己満足は捨てましょう。でないと、表現の幅が亡くなってしまいます。ただの“悪い意味での音出し職人”になってしまいます。

“細け〜!!”と思わないでくださいね。また、難しいとも思う必要はありません。
ちょっと気を付ければ、誰にでもできることですから‥‥ただ、ちょっとばかり面倒なだけです。

ほんの一部をご紹介しましたが、アルペジオは分散和音、という意味合いだけでなく、コントロールすることによって様々なリズムも表現できる素晴らしいメカです。
ぜひ、自分の練習の時に、ちょっとだけでもこんなことを意識しながら弾くことを加えていただけたら幸いです。
posted by 飯ヶ谷 守康 at 18:08| Comment(0) | TrackBack(0) | フラメンコ処方箋